良い道具の真実 ①
宇都宮セレクトショップ「ラマルシェ・メルヴェーユ」の水上です。
皆さんこんにちは!
まだまだ風は冷たいですが、日差しは暖かで春めいてきましたね!
こんな時期は活動期の予感を身体が感じてしまうのか、心までワクワクとしてきちゃいます。
皆さんはこんな時、人間もやっぱり動物なんだなぁなんて思ったりはしませんか?
野生の動物には、冬のような餌も少なく寒い時期は冬眠してやり過ごし、春に暖かくなってから活動期に入るような動物が数多く存在します。
私達も寒いときは極力動きたくないなんて感じてはいますよねw
きっと人間はメンタリティー的には、冬眠するような野生の動物とさほど変わらないのかもしれません。
逆に野生の動物の中には冬眠などしなくてもへっちゃらな種も数多く存在します。
彼らはなぜ冬眠しないのでしょうか?
それはおそらく冬の環境に耐えうる手段を獲得したからです。
一部の例外を除いて、冬眠しないほとんどの動物が産まれたときから自前の暖かな体毛をもっています。
彼らに直接話を聞くのはかないませんが、きっと「体毛があるし、余裕!」と感じているのでしょう。
では、全身を覆う体毛を持っていないし、メンタリティーも脆弱な私たちはなぜ冬眠しないのでしょう。
答えは当然、冬の環境に耐えうる手段を獲得したからです。
それが、道具です。
特殊なのは多くの動物がDNAレベルで身体に機能が備わっているのに対し、私たちは毛もない、アホなのかってツッコミたくなるような、弱い身体で産まれてくることです。
おそらく私達(大人)は、素っ裸の状態では本気のチワワにすら負けてしまうかもしれません。
いや、勝てる気がしない。
そして、私達の機能を拡張しているとも言える道具達はすべて外部依存という特殊さです。
つまり私たちはDNAレベルで道具を使う事前提で産まれてくるのです。
外部に道具を作り、使う事を前提で寒い冬を暖かく、暑い夏を涼しく過ごしてしまう。
夜目は利かないからこそ暗闇を照らし、活動時間までを拡張。
水の上や空だろうがお構いなしで行ってしまう。
台地の姿さえ変化させ、都市を築き、途方も無いような縄張りを造り出した。
動物史上、最弱な身体でありながら、最強の身体機能を持った動物達の様々な能力を凌駕し、ついには宇宙にまでたどり着くこととなった。
道具には私達のサクセスストーリーが何百万年分も詰まっているのです。
今回、『良い道具の真実』と、いうことでお話してきましたが、道具とは何かの大前提をお話するだけでブログとしてはかなりの長文になってしまいましたので、次回こそは『良い道具の真実』の核心についてお話したいと思います。
それではまた。